1. HOME
  2. 今日の教え
  3. 今日の教え
  4. 人生がうまくいく人の特徴は“考えない力”

人生がうまくいく人の特徴は“考えない力”

人生がうまくいく人には共通する特徴がある。
それは一言でいえば“考えない力”である。
誤解してほしくないが、ここで言う「考えない」とは怠けることではない。
必要な時にだけ思考を使い、それ以外の時間は頭の中のおしゃべりを完全に止める力である。
この力を私は「無考」と呼んでいる。
世の中の多くの人は、この逆をやってしまっている。
すなわち、必要のない場面でも延々と考え続け、肝心な瞬間には行動できない。
これではチャンスを逃すだけでなく、日常的に心身をすり減らすことになる。

私はこの“考えない力”によって、司法試験に合格し、年収三千万円を超える収入を得て、さらには癌まで克服した。
これらは一見まったく関係のない出来事に思えるが、その根底にある原理は同じだ。
つまり、過剰な思考を止めることで、直感と行動力を最大限に引き出すことができるということである。

司法試験の勉強を始めた頃、私は典型的な「考えすぎる人間」だった。
勉強計画を何度も練り直し、効率的な方法を探し続け、過去問の優先順位を延々と考えていた。
その間にも試験日は近づき、焦りだけが増していった。
だがある日、極度の疲労の中で、ふと頭の中の声が静まり返った瞬間があった。
雑念が消え、目の前のテキストの意味がすっと入ってくる。
理解も記憶も、努力している感覚なしに進んでいく。
このとき初めて、考えないことがこんなにも効率を上げるのかと衝撃を受けた。
以来、私は意識的に無考の時間を作るようになり、試験当日も緊張や不安に飲まれることなく、自然体で答案を書き上げることができた。
その結果、合格は必然となった。

仕事でもこの力は大きな武器になった。
ビジネスでは、相手の出方を一瞬で見抜き、即座に対応策を出す必要がある。
もしその場で頭の中に議論や予測が渦巻いていたら、相手の微妙な表情や声色の変化を見逃してしまう。
しかし無考の状態では、相手の感情や本心が直感的に分かる。
これは論理的に分析しているのではなく、まるで映像を直接受け取るような感覚だ。
その直感に従って行動すれば、交渉や契約は驚くほどスムーズに進む。
この繰り返しが収入を押し上げ、最終的には年収三千万円を超える成果につながった。

そして人生最大の試練である癌の診断を受けた時も、この“考えない力”が私を救った。
普通なら、病名を聞いた瞬間に恐怖や不安が押し寄せる。
それらの感情はすべて、未来を想像する思考から生まれる。
「もし治らなかったら」「これからどうなるのか」という予測が心を支配するのだ。
私はその予測を止めた。
診断を受けたその日から、無考の時間を増やし、治療の選択も冷静に行った。
恐怖や焦りがないため、体力や免疫を無駄に削ることなく治療に集中できた。
そして数ヶ月後、私は癌を克服した。
医師はその回復の速さに驚いたが、私にとってはそれが当然だった。
心が静かであれば、体は本来持っている回復力を存分に発揮できるからだ。

こうして振り返ると、人生がうまくいく人の特徴は才能でも運でもなく、この“考えない力”を持っているかどうかに尽きる。
考えすぎる人は行動が遅くなり、チャンスを逃す。
一方、考えない人は、直感が導く方向に迷わず進むため、必要なタイミングで必要な行動を取れる。
現代社会は情報に溢れ、常に思考を求められる環境だ。
しかし、その中で本当に成果を出すのは、必要な時だけ思考を使い、それ以外は頭を空にできる人である。

この力は誰にでも身につけられる。
最初は一日数秒でいい。
目を閉じ、浮かんでくる考えを追わず、ただ眺めて手放す。
それを繰り返すうちに、無考の時間は自然に長くなる。
そうなれば、直感と行動力が磨かれ、人生は想像以上にうまく回り始めるだろう。
私が体験したように、“考えない力”は人生を根本から変える。
司法試験も、年収三千万円も、癌の克服も、その延長線上にあったにすぎない。
この静けさを手に入れた者は、どんな状況でも必ず前進できるのだ。

記事一覧

無考神道・教祖

無考神道の教祖。 自身が日常生活の中で「無考」に至ったことから、日常生活での実践に重きを置いている。 また、無考によって司法試験に合格、年収3000万円超を達成、癌からの生存を実現するなど現世的な利益を得た経験があるため、現世的な願望を否定しない。

関連記事